トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)の患者さんが利用できる 医療費助成制度

監修:安東 由喜雄 先生
長崎国際大学薬学部 アミロイドーシス病態解析学分野 教授、副学長 / 熊本大学 名誉教授 / 熊本大学病院臨床研究部 客員教授

協力:山根 唯
名古屋セントラル病院 医療福祉相談室 医療ソーシャルワーカー

トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)は、難病に指定されている「全身性アミロイドーシス」に分類されます。トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)の患者さんが利用できる医療費の助成制度には、「高額療養費制度」と「難病医療費助成制度」があり、これらを活用することで治療の経済的な負担を軽くできる可能性があります。
ここでは、それぞれの制度の概要や手続き方法などをご紹介します。

*:「遺伝性ATTR(ATTRv)アミロイドーシス」、「FAP(Familial Amyloid Polyneuropathy)」とも呼ばれています。

高額療養費制度 難病医療費助成制度
概要 医療機関へ支払った医療費の自己負担額が限度額を超えた場合に、その超えた金額の支給が受けられる 国が定める「指定難病」の患者さんで、症状が一定以上ある、または高額な医療費を支払っている場合に医療費が助成される
助成の範囲 指定難病以外の医療費を含む、すべての医療費に利用可能
  • (保険適用外の診療や、入院中の食事代・差額ベッド代などは範囲外)
指定医療機関で受けた指定難病に対する医療費のみ(訪問看護などを含む)
  • (指定医療機関以外の医療機関で受けた治療の医療費や、入院中の食事代・差額ベッド代などは範囲外)
申請先 加入中の公的医療保険
  • (健康保険組合、協会けんぽの都道府県支部など)
都道府県・指定都市
  • (保健所、役所・役場など)
高額療養費制度 難病医療費助成制度

高額療養費制度および難病医療費助成制度による助成のイメージ

難病医療費助成制度は「保険優先」の公費制度のため、制度利用前の自己負担額のうち、まずは高額療養費制度による給付が行われます。そして、その残額に対して、難病医療費助成制度からの給付を受けることになります。

医療費の総額のグラフ
  • ※1:原則7割が保険給付ですが、小学校入学前の児童と70歳以上の高齢者は給付率が高くなります。
  • ※2:75歳以上の方など、申請前の医療保険給付が9割だった方は、申請後も医療保険給付は9割のままです。

● ここでご紹介している内容をまとめた冊子があります。

トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者さんへの医療費助成制度の冊子画像

トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者さんへの医療費助成制度

監修:
安東 由喜雄 先生(長崎国際大学薬学部 アミロイドーシス病態解析学分野 教授、副学長 / 熊本大学 名誉教授 / 熊本大学病院臨床研究部 客員教授)
協力:
山根 唯(名古屋セントラル病院 医療福祉相談室 医療ソーシャルワーカー)

トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)患者さんへの医療費助成制度「高額療養費制度」や「難病医療費助成制度」について、わかりやすく解説している冊子です。

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